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「掛軸 杉山寧」
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掛軸 杉山寧
エジプト・ヨーロッパなど各地を旅し、その風景画など大作を数多く残している画家、掛軸買取 杉山寧。若い頃から才能をいかんなく発揮し、晩年にいたっても秀作を発表し続けた、日本を代表する画家として有名です。そんな、杉山寧は1909年に、文房具店を営む家族の元、東京浅草に生まれています。幼少の頃から画家を目指していた杉山寧は、東京美術学校日本画科に入学をします。そこで、基礎を学び、さらに技術に研磨を磨いて行きます。在学中には、既に第12回帝展への初入選を果たしており、その翌年の第13回帝展においても入選。しかも、特選を最年少で受賞するという快挙を成し遂げることとなるのです。将来を期待された杉山寧は、東京美術学校日本画科卒業後は結城素明に師事をしており、より絵画の技術を磨いて行きます。より、高いレベルで彼を成長させたかった日本美術界は、1934年に第1回日独交換留学生に選出。ベルリン大学での日々を送ります。しかし、数年後、1943年から病のために創作活動を停止しており、天才の絵画人生は終わりを迎えたと思われてました。しかし、戦後彼の才能はより洗練され開花されることとなります。1947年への出品で日展特選に。さらに1950年に日展審査員に推挙され、ギリシャ神話に取材した「エウロペ」の出品で、完全に復活を遂げたのです。そのタッチに絵の風合いは、独創的なだけでなく、崇高であり宗教的な一面もかいまみせます。生命力に満ちあふれた、その作品群は、現在も非常に評価が高いことでも知られています。晩年に才能を発揮した杉山寧は、1970年には日本芸術院会員を、1974には文化功労者を受賞しています。そして、文化勲章の受賞など日本画家としても最高峰の名誉を手に入れて行ったのです。掛軸買取においても、杉山寧の作品には高い注目が集まり、高価な価格で取引が行われています。天才を謳われながら、一度は床に伏した杉山寧。しかし、彼の導き出した成功は日本美術史においても、非常に価値のある成功、存在だったのかもしれません。
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